人生列車

嗄鳥鳴夏 作

これは凄い好き。
短めだけど、テーマがちゃんとあるし。
強いて言えば、人生の列車だかって題名の作品を誰かが既に創ってたこと。
まあ、違う列車なんで行き先は違うし別にいいけどね。
デパートの駐車場で母親に読んで聞かせたら褒めてくれた。

背伸びをして目を凝らして待っていた
僕は待ちに待った人生列車に乗り込んだ

午前7時 電車に揺られながら吊革を握りめる時
遠くに浮かぶ母や友の残像と 手紙を見て泣く時
かけがえのないこれまでや跡形もないかつての全てが
涙となり手のひらに落ち想像の地図を創る

僕の人生列車 二度とは戻れない
誰も知らない街を目指す

次は如月 知らぬ間に季節は走る
耳の中に駆け巡る この世界に打ち鳴らす鼓動

午後7時 電車に揺られながら何にも掴まらずいる時
動き続ける景色を見つめて 自分だけ止まっている時
ゆとりさえ無い社会や嫌になる熱い気温が
汗となり目の前を落ち自由のせせらぎとなる

僕は人生列車 つまらない場所から
早く逃げたいだけなんだ

乗せていってくれ 
誰も乗せずに終点へ

人生列車

人生列車

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2017-01-11

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