牡牛の瞳

牡牛の瞳に恋した魚がいる
牡牛の舌が湖面を揺らす時
魚は吃驚して湖面を跳ねた
牡牛はじっと魚を見ていた

見つめられた魚は
無抵抗に湖の底へ落ちてゆく

牡牛はそのまま湖を離れる
魚は湖の底へ落ちてゆく

あの優しい牡牛の瞳が忘れられなくて
魚は湖の底で身を焦がした

誰にも気付かれることなく
恋い焦がれて絶命したのだ

牡牛の瞳

牡牛の瞳

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-10-29

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