夢の間

 逢瀬に逢瀬を重ねてみても決して出会えぬ宝のような
 全き姿のあなたを探して今宵も私は光のなか
 酒が注がれ金が飛び交う煌めくネオンのその下で
 私はきっとあなたに会えると信じ続けて喉を焼かれて
 気付いたときには車のなかで夢をひねもすひとりきり
 夢の間で出会えたあなたはさっとどこかへ消え去るけれど
 命の瞬き感じられて私はきっと幸せなのです
 私はきっと幸せなのです

夢の間

夢の間

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-03-28

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