観心寺にて/短歌五首

深山の緑開きて観心寺
   過ぎゆく影や具足の揺れ音

住給う慈悲の菩薩は活き仏かや
   御身の艶も息聞こゆほど

出陣の声高らかに雲の峰
   人馬を連ね表舞台へ

修羅場へと立ちゆく人を御仏は
   如何なる想いで送り給いし

山深き郷に生れてひと世の夢を
   眠るは(みなと)永遠(とわ)宮城(みやしろ)

 
(河内長野市にある南北朝時代の英雄、楠正成公(くすのきまさしげこう)ゆかりの
 観心寺を初めて訪れました。威風堂々たる伽藍のとても
 立派なお寺でした。 2015年11月3日文化の日) 

観心寺にて/短歌五首

観心寺にて/短歌五首

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-11-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted