時間

時間

わたしたちはいつもどんなときも
時間と空間の軸のどこかで生きている

今時間は2014年6月11日12時14分
この時わたしは日本のある県のなんとか町のある家の2階にいて
机に向かっている

空間の位置というのはわかりやすい
東西南北と上下であらわすのでイメージしやすいし
望めばたいていどこへでも好きな場所へ移動できるから

ところが時間というのはよくわからない
まず性質からして空間とは違う
現在だけがあって過去へも未来へも自由に行けませんから
それに
読書とか自分の好きなことをしている時はあっという間に
時間が経っているし
嫌だなと思うことをむりやりやらされているときは何回みても時計の針はゆっくりとしか動いていない

時間はそれを感じる側の主観で変わるものなのですね
原子時計が刻む物理的な絶対時間でなく
人の心の状態で相対的に変わるものだと

何かに没頭しているとき好きなことに熱中しているとき時間は早く経ち
いやな思いをしているとき時間は遅く流れる

過ぎ去った時計の針の刻み数でなく
その間に創成されたものに視点をおいてみると
前者ではその間に生まれてくる意味が凝縮し
後者では逆に希釈されている

時間は意味
いいかえると存在そのものと裏腹なのです

時間が成立しているところには存在があり
存在が成立しているところには時間がある

これすべて
小生の好きな道元の有時の考えかた

時間

時間

私の好きな道元さんは「正法眼蔵」の「有時」で時間をどうとられるか解説されています。それを自分なりにかんたんに表現してみたくなったのでやってみました。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-12

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