雪の舞うが如く

天空の 


遥か彼方に 生まれしは


落ちるが運命めの 一滴


冷たき夜風に 晒されて


身は知らぬ間に 白拍子


舞うは望まぬ 乱囃子


右往左往と 操られ


落ち行く先さえ 儘ならず


気付けば最後の 一鼓


落ち受けたるは 一輪の


梅の香浅き 束の間の


春の光の 燦々と


振り向き煽ぐや 明けの空


生まれし雲は 幻の


夢か誠か 溶ける身も


一夜契りし 花よりも


先に降りたる かいもなく


何時しか 土にと 消えにけり


何時しか 土にと 消えにけり

雪の舞うが如く

雪の舞うが如く

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-14

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