艫の綱

ゆきづりの縁かと思い諦めて

行けども未練の積もり雪

葦を取られし鯉の身は

色を隠して 浮世川

流れに任せ渡り橋

落とす涙の柳雨

晴れにし明けの鐘の音に

思い切りたや艫の綱

思い切りたや艫の綱


〔三味線小町浮世手事〕より

艫の綱

艫の綱

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-02

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