作品整理番号「K-26 S-13」 公開用設定ダイジェスト

秋定弦司 作

整理基準:2026年9月14日

本稿は、作品整理番号「K-26 S-13」の制作過程で作成している設定資料のうち、公開可能な範囲を抜粋・整理したダイジェスト版です。

本編未公開部分の展開、物語上の種明かし、制度崩壊に至る詳細な因果関係、人物配置等については省略しています。

また、本稿に記載する設定には、今後の執筆・検討によって変更される可能性のあるものが含まれます。

■1 作品の基本構造

舞台は、現在から極めて長い時間が経過した未来。

人類文明は長い歴史の中で複数回の断絶と再編を経験しており、現代社会からそのまま連続した文明としては描かない予定です。

物語では、荒廃した惑星を調査する側の視点と、その惑星にかつて存在した人類社会の記録を接続する構成を検討しています。

機械や制度そのものを単純な悪役とはせず、人間が作った基準や仕組みが長期間運用された結果として生じる問題を扱う予定です。

■2 未来の人類社会

人類は長い時間をかけて、

・人工生殖
・人工子宮
・クローン技術
・遺伝管理
・人口管理

などを社会インフラとして利用するようになっています。

その結果、出生・養育・教育・生活・職業といった機能は、現代社会の「家族」という単位から切り離され、それぞれ別の制度によって処理される社会を想定しています。

ただし、人間の感情そのものまで制度によって完全に消滅するとは考えていません。

■3 養育・教育制度

児童期は、集団養育と教育を一体化した施設を中心に生活します。

そこでは、

・養育
・教育
・食事
・集団生活
・適性評価
・将来の職業選択

などが連続した制度として扱われます。

成年後は、職業や所属組織を中心とした生活共同体へ移行する構造を検討しています。

なお、現実世界に存在した制度や組織を参考資料として使用していますが、それらの固有名詞を作品世界内でそのまま使用する予定はありません。

■4 住居と生活

成年者は、規格化された集合住宅の個人居室を基本的な生活単位とします。

家族世帯を前提とした住宅制度ではなく、

職業・所属組織

居住区域

集合住宅

個人居室

という形で生活空間を構成する予定です。

食生活についても、家庭単位の炊事を標準とはせず、共同生産・配給・共同給食を中心とした仕組みを検討しています。

■5 経済制度

衣食住、医療、教育など、生存に必要な最低限の生活領域については、市場取引からある程度切り離します。

一方で、

・娯楽
・嗜好品
・趣味用品
・標準以上の食品や衣料
・個人的サービス

などについては貨幣を使用する、二層構造の経済制度を想定しています。

完全な無貨幣社会ではありません。

基礎的な生活保障と個人的な消費活動を分離する方向で設定を進めています。

■6 行政制度

地下都市社会には、都市全体を管理する行政組織と、その下に専門分野ごとの行政機関を置く予定です。

現時点では、

・都市行政
・健康管理
・人口管理
・教育
・職業配属
・地表調査
・治安維持

などを別々の機能として整理しています。

名称や職掌については未確定部分が多く、今後さらに整理します。

■7 時間と暦

地下社会では、現代地球の歴史や宗教に由来する暦をそのまま使用しない設定です。

現在検討している時間単位は、

周期
分周期
単周期
期区
分区
微区

です。

それぞれ現在の「年・月・日・時・分・秒」に近い概念を持ちますが、具体的な長さや分割方法は未確定です。

曜日や宗教由来の祝祭日についても、そのまま導入しない予定です。

■8 地上世界

地上世界と地下社会は、単純な敵対国家同士としては描かない予定です。

相互不信、情報統制、接触制限などが存在する可能性はありますが、作品全体を戦争や軍事対立中心の物語にはしません。

また、地下社会の制度を地上世界へそのまま適用する設定にもしていません。

異なる環境の中で、異なる社会制度が成立しているものとして扱います。

■9 地表環境

物語世界の地球環境については、超長期的な地質変動や気候変化を背景に置いています。

超大陸形成、高温化、乾燥、極端気候などを参考にしながら、地表での恒常的な居住が次第に困難になっていく世界を想定しています。

ただし、現実の未来予測をそのまま再現することを目的とはしていません。

あくまで作品世界を成立させるための基礎設定として利用しています。

■10 もう一つの惑星社会

本作には、地球とは異なる惑星社会も登場します。

その社会でも人工生殖や集団養育などの技術が長期間利用されていますが、地球側とは異なる形で制度化されています。

地球側と同一の社会制度を持つ文明としてではなく、似た技術を異なる方向へ発展させた社会として描く予定です。

■11 制作方針

本作では、本文にすべての設定を書くことは予定していません。

制作段階では制度や社会構造を成立するところまで考え、その中から物語上必要な部分だけを本文へ使用します。

いわば、

「作り込んでから減らす」

という方法を採っています。

そのため、設定資料には本編で直接使用されない項目も多数存在します。

■12 現在の主な検討事項

現時点では、以下のような項目を引き続き検討しています。

・地下社会が存続した期間
・人口政策と出生制度
・養育制度の具体的運用
・行政機関の正式な職掌
・職業配属制度
・社会制度と個人的感情の関係
・独自暦の細部
・貨幣制度と生活保障の関係
・地上環境変化の具体的経過
・地球側と他惑星社会の差異

これらについては、本文制作と並行しながら順次整理していきます。

■公開用資料について

本稿はバックアップおよび制作記録を兼ねた公開用ダイジェストです。

完全な設定資料ではありません。

物語の核心部分、未公開の展開、種明かし、制度が最終的にどのような結果へ至るかといった内容については、意図的に省略しています。

詳細設定については作者側の制作資料として別途保管しています。

作品整理番号「K-26 S-13」 公開用設定ダイジェスト

作品整理番号「K-26 S-13」 公開用設定ダイジェスト

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-09-14

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted