◽️プチストーリー【傘ね傘ね(かさねがさね)】(作品No_15)140文字
【作者便り:傘ってそれだけで何か物語を感じてしまうのです】
浜いっぱいに傘が打ち上げられていた。
赤も青も黄色も、開いたまま風にゆれている。
子どもたちが駆け出す。大人も続く。
みんな好きな色の傘を握ると、そのままふわりと浮き上がった。
いくつかの傘は風に逆らい、ひとりでに海へと戻っていった。
誰も追わなかった。
浜に色が消え、空がにぎやかになった。
(了)
◽️プチストーリー【傘ね傘ね(かさねがさね)】(作品No_15)140文字