首が取れてしまった。一人で食事をしていたら、ネジが外れるみたいにポロッと落ちた。
「どうして外れたんだ」「俺は帰りたい」「帰るもなにも、お前は僕の首だろう」
僕は首の故郷を探した。駅、公園、落ち葉の下、夢の中まで行っても、首の帰る場所はなかった。行く先々で、僕らは目立った。
「体裁が悪いから、戻ってくれないか」
首はしぶしぶ縦に振れたが、ふて腐れて、斜めを向いてつながった。公園で買ったひょっとこのお面を、かぶせて一応生活している。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-01-10

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