暖冬異変/ 新作俳句

毎日のちょっとしたことを、思いつくままに。


葉書をと 買いに入れば 昼休み

元日の 昼となりても 寝静まり

駒うなり 羽根つきの音や 今何処

かん高き 子供の声や 寒き朝 

雪滑り 今年は無理かと 膝を撫で

雪深き 寄る歳の身を 感じたり

冬至過ぎ 伊予柑の色 なお深まりて

地割れせし ジャガイモの畝 春日和

強風を 楽しむかの如く カラス舞い

(2026/01/06)

年の瀬の 夜の静寂(しじま)に サイレンの音

大晦日 窓の明かりも 年を越し

物価高 節の支度に 困り果て

お年玉 孫の学年 確かめて

お年玉 カルテル組もうか ママ友と

除夜の鐘 今年も我が家の 風呂の中

(2025/12/30)


幼子は 銀貨をも一度 募金箱

子もママも みんなで楽しく 忘年会

こちらこそ 楽しい笑顔を ありがとう 

(2025 / 12/28)

風の音 サンタのたたく 窓の音 

越えられぬ 嘆きの壁の 厚さかな

クリスマス 神の涙か 雨続き

気のせいか イヴの飾りの 光も(わび)

(2025/12/24)

久々に 人参切ってて 指切った

一人でも 信じる道を 行くのみさ

十戒を 忘れて我欲の 獣道

灯をかざす 自由の女神の目に涙 

雨に泣く テント暮らしの クリスマス

(2025/12/23)

年金は 上がらず師走の 空っ風

四つ割りの カボチャで 柚子湯は目に浮かべ

はや冬至 お天道様は 北を向く

奪われぬ ヒシャブの乙女の 心の叫び

(2025/12/23)

恨むまい 慈悲の仏の 弟子だもの

我が孫は 海を離れて 遠くに住めり

買い物を 無理せずカートに 変えてみたら

寄る歳に 未だ気づかぬ 娘かな

孫を抱く 腰の痛さを ひた隠し

(2025/12/20)

丙午(ひのえうま)時代とともに 意味薄れ 

忠臣蔵 若者の目に どう映る

成長は 喜ぶべきも お年玉

百円の オモチャはいらぬと クギ刺され

数の子は 嫌いなんだと 嘘ぶいて

羽子板市 不況知らずの 江戸気質(えどかたぎ)

はや冬至 柚子も南瓜も 手が出せず

蕪太り ス入りが気になる 友の畑

上出来の 大根並べて 自慢顔

年老いて 釣果諦め 魚市場

(2025/12/12)

物価高 財布開け閉め 品定め

馬年に 借金賭けての 大勝負

惣菜の 高くて市場の 客困り

食材の 上がりて 節の質下がり

プレゼント 親の理屈は 子に効かず 

一年中 僧はバイクで 颯爽と

伊予柑の 色づく網を 観るカラス 

小春日に 子を見る母も 和みけり

(2025/12/16)


綿虫も 暖冬異変を もろに受け

白菜の 葉も緩みたり 春日和

タイ焼きも 跳ね上がりてや 年の暮れ

スーパー を巡りて探すも 見当たらず

どの人も 心重くて かご軽し

CO² 吸いて野菜は 大太り

鉢メダカ 寒さに沈みて 顔見せず

四季狂い 季語用いるも 興覚めて

山の池 今年も無事に 渡り鴨

葉桜も 夕日に燃える 散歩道

紅葉狩り 今年も友の スマホ見て

物価高 温泉行も 諦めて

パンダ消え サハリパークの 寂しかろ

プレゼント 違いに気づく 年頃に

サギ被害 あるところにはある 浮世金

流行語 世のせちがらきを 浮き立たせ

一年の 早きを語るも 慣れごとに

人心も 気候も狂いし この世かな

我欲をば せめて離れん 年の暮れ

心身の 動けるうちに いざ善を為さん

(2025/ 12/12)


🎄近頃、妻も車の免許を返上したこともあって
 出不精になりました。皆さんはいかがでしたか?
                (いずみ)



 

  

暖冬異変/ 新作俳句

暖冬異変/ 新作俳句

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-12

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted