冬の短歌

冬立てど秋深からずわが街は君と見し雪のみぞ恋しき

浅く差す冬の朝日に湯気の立つみみずの命すこし濡れてる

ぼく自身覚えてもないエピソード 変わらないねと言ってくれる人

「生きていて幸せ」納豆かき混ぜる手を止めて見る 君の笑顔を

山桜かくしたこの葉 散文じゃ言えないものが僕にあるんだ
(「サイダーのように言葉が湧き上がる」を観て)

コンビニの明かりを避けて帰るまで 俺は何回死ねと言うだろう

春を待つかまきりの卵 高幡の椿の花の横に憩へり

冬の短歌

冬の短歌

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-06

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