帰るところ

帰るところがある
ここへ来るまえにいたところ
そこはただやすらかで清浄なところ

祝福され
ここに来て
それから幾日も長い年月がたち
どこから来たのか
何のために来たのかを忘れ
自らを忘れそうになっても
目をさましてくれる人があらわれるときがある

忘れない
帰るところ
帰るところがありさえすれば
どこにいても
なにをしていても
すべてがゆるせるとおもうようになる
ありのままで

それでいい
私には帰るところがある

帰るところ

帰るところ

家にかえったらほっとしますね。おちつくのは家だけじゃないかもしれません

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-03-27

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