風見鶏

風見鶏

自分の居るべき処で自分の役割を果している全ての人に、敬意を捧げます。

風見鶏


風見鶏は風を観ている
風の来る方向をじっと睨んで
いつも同じ処で踏ん張っている。

定点観測船は佇んでいる
陸から遠く離れた処で
風や温度や天気を観ている。

静止衛星は見下ろしている
落ちることも飛び去ることも無く
地表の物事を観ている。

風見鶏も船も衛星も
ただそこに居る。
じっと佇んで 
自分の役目を果たしている。

風見鶏

地元新聞の「月間詩壇」に掲載された作品です。
人間では「風見鶏」と呼ばれると悪い印象が有りますが、本来の風見鶏は
自分のポジションで自分の役目を果たしています。
どこかに逃避もしないで・・・

人間でも、そういう人は沢山居ますよね。
そういう人達 全てに敬意を表し、この詩を捧げます。

風見鶏

他人の視線や思惑を気にせずに、自分の役割を果たす そんな実直な人に敬意を捧げます。

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-28

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