湖畔

虫に喰われた楢の葉が、
風に煽られ揺れている。
遊び疲れた恋人達は、
すがるようにボートを漕ぐ。
時折聞こえる歓声は、
俺には何の関係もない。

水面が黄金を飲み尽くしたら、
夏の最後の日が沈む。

湖畔

湖畔

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-31

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