佐秋
虫に喰われた楢の葉が、風に煽られ揺れている。遊び疲れた恋人達は、すがるようにボートを漕ぐ。時折聞こえる歓声は、俺には何の関係もない。
水面が黄金を飲み尽くしたら、夏の最後の日が沈む。
湖畔
佐秋ととがなし奄美の言葉で手を合わす教えてくれた祖母の墓前に
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