平和と人間のための短歌

原爆が今この時も地球(ここ)にある
糸筋のような夏の香をかぐ

ねえ、なんて思えば正解なんだろう?
その人たちはそこにいただけ。

わが子らの行く手を覆うきのこ雲
いつかは空の晴れわたりたる

竹やりも楽しかったと祖母は言う
青春の花は瓦礫にも咲く

憎しみの連鎖を断とうと今年も言う
日本海には制裁のブイ

シリアから逃げる人たち引き裂かれ
終戦記念日アイス食べる僕

飢えて死ぬ子供の死体を踏み潰す
そんなゾンダーコマンドは僕

平和と人間のための短歌

平和と人間のための短歌

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-05

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