生きていたかった。消えたくなかった。真っ暗な世界の中で、あたしは光を探してた。欲を言えば、愛されたかった。
高校一年生、16歳のあたし。将来の夢は、女優になる事。先の見えない遠い夢…でも、絶対に叶えて見せる。あたしの心に残っている傷跡なんて、ちっぽけかもしれない。けど、真っ暗な世界から遠くにあった明るい世界に辿り着けたあたしは、絶対に叶えてみせます。生きるため。「一生」を、消えないものにするため。あたしがこの世界から消えた時、誰かの中で生きられる様に。あたしは、欲張りだ。だから…愛される為に生きる。