しだ なつき
中3の晶は、隣家に住む美和と親しくなった。その1年後、中3になった美和は、地域で最も難しい中高一貫校の生徒でありながら高校受験したいと言い出した。
高校卒業後、就職してすぐ妊娠が分かり働けなくなった少女・遥は、子供の父親である樹と協力し、出産後すぐに病院から逃げ出そうとしていた。お金がなくて遥の入院費も用意できない、どうしても娘を育ててあげられない。だから遥は、大切な娘に何か一つだけでもプレゼントを残してあげようとしていた。そんな状況で樹は、ある提案をする。
5歳の時、少女は皮膚むしり症を発症した。― 自分の皮膚をむしることがやめられない。強迫性障害のひとつ。 ずっと「変な癖」だと信じ続けてきた少女は、病名を知ったとき何を思うのか。発症から自分の病を知るまでの成長物語です。
友達がいない高校2年生の少女は、図書委員会に入った。初めての当番の日、司書さんの膨大な仕事量を目にした少女は、勇気を出して手伝いをしたいと言う―― 少女の心情を中心に、孤独な者の胸の内を書いてみました。