ものねこ

英雄になりたかった女

年に一度行われる闘技会によって決定される英雄。 伝承を元に脈々と続いてきた伝統あるそれは、いまや民間企業の広告塔であり、アイドル的な存在であった。 徹底したイメージ戦略に作り上げられた虚像。本来は剣術の腕が突出しているだけのただの子供であったが、 英雄への人々の熱狂ぶりは凄く、もはや信仰の域にまで達しているようなものもいる。 そんな世界で生きる 英雄を演じるどこか人としてかけた少年と、何者かになりたい女の話

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