竹林 たえ

竹林 たえ

育たない発想の種子のために

「発想の種子」とは安部公房の言で、後にひとつの作品へと成長するアイデアの欠片を指してこう呼びました。
植物の種子のなかには発芽不良のやつもあって、植える前には種を水に沈めて判別するものです。
中身がからっぽな種子はやがて水面に浮上します。

浮かび上がった発想の種子を、ふたたび水底へ沈めるために、人目に晒されるアイデアノートを用意しました。


気になってくださいましたら新設のtwitter(@myouticrin)もよろしくお願いします。

不気味、歩く、話す

不気味、歩く、話す

出身校の文芸部誌で偶然発見した、コミュニケーションに懊悩する女性徒のエッセイを引っ張り出してきた。 人はときに、自身が纏う漠然とした気色の悪さを、他者を鏡として発見する。 個性のキャラクター化と同調を良しとする空気のせめぎあいの中で、第三の選択肢に生きてきた少女の自覚の芽生えが興味を惹いた。 こういう子は今、どれくらいいるのだろう。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
  • CC BY-NC-ND