川上やそじ

中高年男女の性愛を軸にした恋愛小説を書いています。

 82歳まで現役。退職後執筆を始めた。男と女の平均寿命が延びた現在、特に団塊世代がリタイヤしてからは、街中には元気な熟年男女が溢れてきた。その反映か、週刊誌、雑誌などで「高齢者の性の実態」を取り上げえる記事や小説が目に付く。所詮この世は老いも若きも、男と女の世界だから、性本能の営みは不可避だ。子育てを終えた熟年世代・高齢者が、これからの人生を歩んでいく上で、生きていくエネルギー源としての性愛は必要不可欠だ。そのために互いにパートナーを求め合い、満たされた性生活に喜びと生き甲斐を感じるのだ。
 だから「高齢者の性」を隠蔽することなく、おおらかに描いてみたい。特にセックス場面は相思相愛の愛の確証を体で確かめあい、共に楽しみ悦びを享受する情況描写で読者の共感を得たい。従って極端な暴力的、嗜虐的な行為は、美しい性愛を冒涜するので筆を押さえたいと思う。