「この布、糸で縫い付けて数週間置けば、抜糸をしてもくっついたまま!お値段なんと」喧しい販売員の声が気に食わずテレビを消した。あれを作ったのは俺だ。あんな便利なものはない。利用価値はごまんとある。制作過程は、極秘だが。――男の部屋にある硬い手術台には、まだ新しい死体が横たわっている。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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