息の根が止まる前に

「痴情のもつれは覚悟した方がいい」そう言ったのは彼の有名な文豪か、俺のじいちゃんか。今まさに体感している。俺は、恋人に首を絞め殺されそうだ。なんてことはない。可愛い女子に目を奪われただけのこと。腕っ節が強く、男も惚れる端正な顔立ちの恋人を見つめ、如何にして機嫌を取るか考えていた。

息の根が止まる前に

息の根が止まる前に

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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