不信

騙されることには敏感で、優しい嘘ですら憎かった。だから誰とも馴れ合わないし、誰かの言う言葉は信じたことがなかった。誰かを信じた人達は皆笑顔で、幸せになっていくようだった。けど自分はそれすらも嘘だと疑って、期待する心を殺した。裏切りの記憶は鮮烈で、今も自分に戒めと呪いをかけ続ける。

不信

不信

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted