Boy meets girl.

プラネタリウムの星は掴めた。柔らかい席に寝そべりながら目の前の星々に手を伸ばす。僕はその内の一つを掴んだ。握り拳の中で煌々と存在し、僕の血の色を透かして仄かなオレンジ色に光る。「綺麗だね」隣に座る少女が呟いた。天井でなく僕の手の内を見ている。その星の様な瞳は何かが落ちる音だった。

Boy meets girl.

Boy meets girl.

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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