模造動物

驟雪

柿の木の下に大きな雌ライオンが横たわっていた。毛並みは良く、眼差しは凛としている。殆ど動かなかったが時折瞬きする様子が見られた。頭上には丸々と肥えた実がなっている。だが、柿を食いにくる生き物はいない。遠い昔に絶滅していた。ライオンは今日も、この世の行く末を静かに見守り続けている。

模造動物

模造動物

  • 小説
  • 掌編
  • SF
  • 全年齢対象
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