心は死んでいる。辛うじて息をした。何も感じないようにと、魔法の薬を飲んだ。ペルシャ風の派手な瓶を両手で掴んで飲み干す。口を拭って真正面を見つめたら、きっと別世界。視界は赤く、音は黒く、思考は白く、心は青かった。体のバランス感覚を失った。僕は立っていられず重力でぺしゃんこになった。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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