Near death share【臨死共有】

部屋の隅に百足がいた。面倒だったので殺さなかったがそれが夢に出てきた。体中這い回る。何十、何百か―。おぞましい恐怖。息苦しい。意識を失う寸前、はっと目が覚めた。汗びっしょりだ。その時、洗濯終了の音がする。服を取り除くと、古い洗濯槽の底で百足が死んでいた。「お前、苦しかったんだな」

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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