駆け引き

貴方の顔を極力見ないようにしていたのは、ずっと見つめていたっていいから。たまに見つめると憎らしい貴方の視線は一瞬揺れるような気がするけれど、いつも平静を保っていて、崩せそうもない。どうしたら崩れるのかしら。そんなことを思いながら貴方とお話をする。膝から崩れそうなのは私の方だった。

駆け引き

駆け引き

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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