痴情のもつれ

忘れた訳ではなく、思い出せないだけだった。目の前の女の子の顔が分からない。「いいの、ここにいるってだけで」女の子は寂しそうに笑った。この子はきっと自分にとって大切な人だったのではないか―と。「今、殺してあげるからね」可愛らしく微笑んだ女の子がどこからか取り出した大鎌を振り翳した。

痴情のもつれ

痴情のもつれ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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