幸せホルモン

チョコレートを貪り食っている時の自分はどこか気が触れたようだった。銀紙を破って、ばくばくと口に運ぶ。普段飲まない牛乳で一気に流し込んだら、泥みたいな感触が喉の奥を滑り落ちていった。脳にエンドルフィンを食わせたかったらしい。人知れぬ満足感に包まれながら破り捨てた銀紙を見つめていた。

幸せホルモン

幸せホルモン

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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