ミルクセーキはおやつ

ミキサーに卵と牛乳、そして砂糖を入れた。そこへ氷、茶瓶のエッセンスを数滴。蓋を押さえ、スイッチオン。砕く音とモーター音が一緒になり、小さいマンションには不釣り合いな激しい音がした。「…できた」おばあちゃんが透明のグラスに注いでくれる。鳥の子色の飲み物は、仄かにバニラの香りがした。

ミルクセーキはおやつ

ミルクセーキはおやつ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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