枯渇

何も湧いてこず
水をかけてもすぐ渇き
いつも欲しい欲しいと
喚いている

瞳だけぎらぎらしていて
誰かの一滴でも
自分が飲み干してしまう勢い

優しい誰かも
仕舞いには匙を投げた

水瓶の底は尽き
渇いた嗚咽と
吐き気に襲われ
満足しない体は
あてどもなく
彷徨う

枯渇

枯渇

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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