星の色を決めるのが空の住人の仕業であれば、明日の天気の色を決めるのも実は彼らの仕業であった。雨の色はおおいぬ座一等星の欠片を砕き、溶かして作った極上品。空から地上へ雨水を垂らすと、それはシリウスの輝きで美しかった。陽の色は、おうし座α星から拝借。アルデバランの光は大変美味なのだ。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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