悪循環
誰か壊して―と思うことがある。体が重たくて、自由がきかない日には、それこそ物でも扱うかのように乱暴に、痛めつけて欲しかった。ただ、そういう時の私はまったく痛みが無い。視界に映る景色が、矢継ぎ早に変わるばかりである。フラッシュバックするのは母の暴力と父の怒声で、救いようもなかった。
悪循環
誰か壊して―と思うことがある。体が重たくて、自由がきかない日には、それこそ物でも扱うかのように乱暴に、痛めつけて欲しかった。ただ、そういう時の私はまったく痛みが無い。視界に映る景色が、矢継ぎ早に変わるばかりである。フラッシュバックするのは母の暴力と父の怒声で、救いようもなかった。
悪循環