凶相

貴方の首に両腕を伸ばし、引き寄せた。背の高い貴方の目を見つめる。私好みの三白眼は、動揺したことすら分からない。そこが堪らなかった。何にも揺らがず、色を変えず、ひたすらに、ただ一点を見つめ、見透かした様な、渇いた瞳。目が合ったまま、腰を撫でられると不気味な魅惑に昂奮を隠せなかった。

凶相

凶相

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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