気のせい

視界の端に、何か映る。人はそれを「気のせい」と呼ぶ。けど私は確信している。人の目に映らないようにするのが得意なだけで、きっとそこら中「気のせい」は存在しているんだ。彼らに気付いたらどうなるんだろう、なんて。文字通り尻尾も掴めないまま、視界の端の後ろ姿を見送った。ほら、今もそこに。

気のせい

気のせい

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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