世界の終りを見てみたい

閉じられた、幕のようだった。世界の時間が停止してから、一体どのくらい経ったのだろう。朝は来ず、夜は明けない。不安ばかり膨らんだ。「まだよ、まだ動いているものがある」途方に暮れていた僕の胸の真ん中に、彼女はそっと手のひらを当てた。これは世界の、最後の時計。

世界の終りを見てみたい

世界の終りを見てみたい

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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