見送るか、見送られるか

駅のホームを貨物列車が滑って行った。あまりに長いから、あまりに遅く感じた。そこに飛び込んでも案外死ななさそうで、気付けば私の両足は、地を蹴っていた。次の瞬間、私の体は変な音を出して、ひしゃげてしまった。私ははっとして目を覚ました。いつものベッドの上だった。首筋を、汗が伝い落ちた。

見送るか、見送られるか

見送るか、見送られるか

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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