空を飛んでいる鳥は自由そうだと、よく思っていた。けれど、鳥のことを本で知る内に、実は限界があることを知った。「自分の縄張りの周りを飛び回ってるだけなんだよ」空の覇者の様な顔ぶりで優雅に羽ばたいていたものは意外と凡庸だったらしい。そもそも、自由なんてものが無いだけなのかもしれない。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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