20180801

あの娘の寝顔が好きでした。狭いベッドの上、身を寄せ合って眠る日の心地良さは他にありません。僕はあの娘の顔を間近で見つめます。瞳は、瞼の下で休んでいました。薄く開いた口からは、微かな呼吸が聞こえます。あまりにも微動だにしないので、温かな死体と横になっているようでした。

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20180801

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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