20180801

夏場の万年床。西日の差す部屋。朝から夜まで鳴りっぱなしの蝉の声。奴らは叫び続けている。灼熱の炎天下、息を切らさず、思いっきり。俺は布団の上でゆるりと寝返りを打った。残された命の限り、荒々しく生きる奴らに俺は僅かな嫉妬心と憧れを抱いた。一体、いつから生きているんだろう。

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20180801

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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