これはなんのおとだ

縫川

某日

 私は夢をみた。よく見るあの夢だ。「あの」というが同じというわけではない。時と場所が変わっている。だがたしかにあの夢なのだ。だがやはり人に説明するとなると難しい。難しいが、やはりあなたにはわかるであろうと思う。あなたは感じる人だから。
 時には……、気のせいだと一言で終わられたりもする。いや、しばしば。かなり。一笑に付すとはよく言ったもんだな。
 だがキミはそうは言わんでくれよ。くり返し見る夢が気のせいだとはさ。もちろん予知夢だとかそんなことを言っているんじゃあない。そんなことが言いたいのじゃないのさ。
 つまり、ぼくは秘密をきみにうちあけた、っていうこと。単純だろ。単純すぎて悲鳴がでたぜ!
 だけどさ、こんな単純なことにだって気づかないんだからなあ。
 

これはなんのおとだ

これはなんのおとだ

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-06-03

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted