【声劇 女性語り】狡猾なオンナのハナシ。
声劇台詞 女性1名 短編
女性向け 1名 台詞
欲しいものを欲しいと言って
何が悪いのかが分からないの
口紅は真っ赤にした
淡いピンクは似合わないから
彼は狡猾(こうかつ)で頭がいい女が好きだと言ったから
新しく選ばれた女はどんなに強(したた)かなんだろうとワクワクすらしたの
欲しいものを欲しいと言って何が悪いのかが本当に分からない
手に入らないかもしれないのに
グズグズ愛して欲しいって陶酔(とうすい)するより幾(いく)らか私はいい女な気がした
でも、女は私を恐れ肩を震わせて彼の腕の中で安心して息をする
彼は私に罵声を浴びせ突き放す
天使の顔をしながらほくそ笑む女の顔は貴方の好きな狡猾(こうかつ)で、頭のいい女。
でもね、腕の中で啜り(すすり)泣く貴女に教えてあげる。
私は最後まで彼にとって悪女で居続けるの
彼の腕にいる女より、彼の目に映る悪女は私だけでいいの
だから私は貴女の狡猾さを教えてあげない
貴女が言ったウソなんてどうでもいい
いつか忘れられる記憶まで、彼にとって私は狡猾(こうかつ)な女でいれればいいのだ。
【声劇 女性語り】狡猾なオンナのハナシ。