【声劇 女性語り】狡猾なオンナのハナシ。

声劇台詞 女性1名 短編

女性向け 1名 台詞


欲しいものを欲しいと言って
何が悪いのかが分からないの

口紅は真っ赤にした
淡いピンクは似合わないから

彼は狡猾(こうかつ)で頭がいい女が好きだと言ったから

新しく選ばれた女はどんなに強(したた)かなんだろうとワクワクすらしたの

欲しいものを欲しいと言って何が悪いのかが本当に分からない

手に入らないかもしれないのに

グズグズ愛して欲しいって陶酔(とうすい)するより幾(いく)らか私はいい女な気がした

でも、女は私を恐れ肩を震わせて彼の腕の中で安心して息をする

彼は私に罵声を浴びせ突き放す

天使の顔をしながらほくそ笑む女の顔は貴方の好きな狡猾(こうかつ)で、頭のいい女。

でもね、腕の中で啜り(すすり)泣く貴女に教えてあげる。

私は最後まで彼にとって悪女で居続けるの

彼の腕にいる女より、彼の目に映る悪女は私だけでいいの

だから私は貴女の狡猾さを教えてあげない

貴女が言ったウソなんてどうでもいい

いつか忘れられる記憶まで、彼にとって私は狡猾(こうかつ)な女でいれればいいのだ。

【声劇 女性語り】狡猾なオンナのハナシ。

【声劇 女性語り】狡猾なオンナのハナシ。

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-03

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