番外編 くろっかす!第1.5話『明くんの災難』

夜御伽アウル

clocka's一話のその後のお話…。
御伽姉弟の悪戯に巻き込まれた明と千尋は…!?


登場人物(2:1:1)
♂夜坂明(よざかあき)…高校二年生。無気力。美形が故に男女ともに人気。本人は呆れている。
♀御伽風音(おとぎかざね)…高校二年生。clocka'sの設立者。不器用で熱意が空回りしがち。明るくポジティブ。打たれ弱い。
♂御伽奏真(おとぎそうま)…高校二年生。風音の双子の弟。物静かな性格で、clocka'sの活動も風音に着いてくるように参加した。
♂♀絵上千尋(えがみちひろ)…美術部部長。一話で『美術生』と表記されていた人物。人懐っこく、少し変わり者。


くろっかす! 第1.5話『明くんの災難』/夜御伽アウル 作
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配役表
明:40
奏真:28
風音:26
千尋:34
(演者敬称略)

予測時間
~10分

____________________________↓ここから本編↓_____________________________

とある日の放課後
明「…っす。お疲れ」
風音「あ、明くんお疲れ様ー」
奏真「おつかれさま」
千尋「あ、お邪魔します。」
明「何だ、依頼者か?また美術部で何かあったのか。」
千尋「あ、いえ!そうではないんです。」
風音「明くんのこと、待ってたんだよ。」
明「俺を?どうしてまた。」
奏真「そりゃあ…ねえ?」
風音「これは、明君じゃないと頼めないよねー!」
千尋「私(僕)としても、ぜひ夜坂君に頼みたいと…!」
明「…は?」

奏真M「数十分後」

明「断る!」
千尋「そこをなんとか!」
明「前回話した通りだ。俺はモデルなんぞするつもりはない!」
千尋「お願いします!ヌードは頼みませんから!」
明「…本当か?」
千尋「はい!(小声で)多分。」
明「おい聞こえたぞ。」
千尋「えっ。」
明「そんな怪しい誘いにのるほど暇じゃないんだ!諦めて帰ってくれ。美術部は部員も多いだろう。」
千尋「お願いします!」
明「断る!大体、風音だって奏真だって俺がいないと…」
風音「あ。とうくんは今日来ない日だし、彩希ちゃんも習い事があるって言ってたから私たちは大丈夫だよ!」
奏真「風音は歌の練習があるし、僕はオーボエの練習があるから。お気になさらず。」
明「(小声で)そこは助けろよ!?」
風音・奏真「いってらっしゃーい」
千尋「ありがとうございます!」
明「だから行かんわ!」
風音・奏真「えぇ…。」
明「なんで残念そうなんだよ!」
千尋「あの、それなら!お礼も用意しますので…!」
明「逆に聞くが、そこまでしてモデルにしたいのか…?」
千尋「はい!それはもう!」
明「やりづらい…。」
風音「お礼あるなら行ってきなよ。今日は大丈夫だよ。」
奏真「ほら、早くしてくれないとオーボエ出せない。」
明「気にしなければ良いだろ」
奏真「…分かった。」
風音「(小声で)耳、塞いでてください。」
千尋「えっ?」
奏真「…では、せっかくなので一曲。」
明「おう。」
奏真「…トゥルース・メロディア」
明「!?」
風音「あちゃぁ…よりによって、最大パワー…」
千尋「??????」

明「…。」

奏真「お次は、ハープなんていかがですか?なんて」
風音「奏真~、ほどほどにしておいてねえ。」
奏真「分かってる、これくらいにする。」

明「…終わりか。」
奏真「うん。ちょっと休憩」
明「そうか。」
千尋「えっと…何があったんですか?」
風音「うーん。試しに、モデル頼んでみてください。」
千尋「えっ?…あの、夜坂君」
明「なんだ?」
千尋「モデルを頼まれてくれませんか?」
明「あぁ、構わない」
千尋「えぇ!?」
風音「(笑いをこらえて)ぷぷっ…」
奏真「(肩を震わせながら)ックク…!」
明「何だ?何かおかしなことを言ったか。」
千尋「いえ!なんでも!では、早速部室までお願いします!」
明「分かった。」

風音M「心ここにあらず状態の明くんと何が何だか分からず混乱している絵上先輩は、二人で部室を出ていきました!」

奏真「…ふぅ。久しぶりにやった。」
風音「もう、悪戯で能力を悪用しないの!」
奏真「能力発動のいい練習になるから、良いかなぁって。」
風音「良くないよ…。」
奏真「風音だって、止めなかったし。」
風音「…まあ、ね?」
奏真「風音って、本当は悪戯好きだもんね。」
風音「いやぁ、それほどでも…!っていうか、お互い様でしょ!」
奏真「まぁね。少ししたら、様子を見に行こうか。」
風音「そうだね!」

奏真M「その頃、美術部部室にて。」

千尋「まさか了承していただけるとは!本当にありがとうございます!」
明「別に構わない。これも依頼の一種だと考えているからな。」
千尋「すごく寛大な言葉!精一杯描かせていただきますね!」
明「あぁ。早速脱げばいいのか?」
千尋「えっ?」
明「少し待っていてくれ。制服がしわになったら困るから、たたむのに時間をもらう。」
千尋「いや、あの…え?」
明「…何か問題が?」
千尋「いや、えぇっと…いきなりすぎるというか…積極的すぎるというか…。」
明「あぁ、恥じらいがあった方が良いのか。演技も求められていたんだな。」
千尋「そうじゃなくて…!?」

風音M「明君が制服のズボンのベルトを外し、ズボンを降ろした。絵上先輩は一瞬目を塞いだ後に、恐る恐るその光景に視線を向けた。」

千尋「…パンツ、眩しっ!」
明「ん?」

奏真M「そう。明君のパンツは、無地は無地でも蛍光色無地だった。気のせいかもしれないが、パンツが蛍光色のせいで光って見える。」

千尋「眩しくて、見えないっ!」
明「…は?なに言ってるんだ。」

風音「明くーん、様子を見にき…っ!?」
奏真「ックク、何あれ。蛍光パンツになって…ップ」
風音「奏真…っ!やっぱりやり過ぎだって…ッアハハハ!」
明「おい、どうして笑っているんだ。というか、わざわざ見に来なくていい!」
奏真「だめだ…っ面白すぎて…あはははっ!」
千尋「す、すみません!何とかしていただいて…!こちらも笑いを堪えて…ップ」
奏真「ごめん…!ウィアク・メロディア」
明「…。」
千尋「…大丈夫そう、かな?」
風音「あっ、私たちはこのあたりで!」
千尋「へ?」
奏真「明君の意識がはっきりする前に、お暇。」
千尋「あ、ちょっと!…もういない。本当に大丈夫なのかな…。」
明「…ん」
千尋「あの、大丈夫ですか?夜坂君。」
明「…ここは?俺は今まで何を?…っ!?」
千尋「モデルの話を…。」
明「(被せ気味に)あいつら…能力使いやがったな…!?」
千尋「え?」
明「(着替えながら)説明している時間はない。迷惑をかけた。それじゃ」
千尋「あの、ちょっと!?」
明「おい奏真!!御伽!!今日という今日は許さないからな!!」
風音「やば!?明くん帰ってくる!」
奏真「怒ってるねー…。」
風音「こ、今度は私の歌もいれよっか!」
奏真「…よし、僕も楽器出す。」
風音「せーのでいくからね!?」
奏真「おっけい。」
風音「せーのっ!」
明「待てえええええええ!!!」

番外編 くろっかす!第1.5話『明くんの災難』

番外編 くろっかす!第1.5話『明くんの災難』

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-05-26

CC BY-NC-ND
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