Azure Rain Illusions

Oumi’s Novel Writing Association (ONWA)

  1.  
  2. 登場人物
  3. ARI 前日譚(5/22更新)
  4. 第1章
  5. たまに更新中!
  6. 最下部

●まえがきは必ずお読みください●



【作者コメント】お読みいただきありがとうございます。SFファンタジー系の作品にしたいと思ってます。更新はかなり遅い&不定期です。毎日更新しようと努めていますが、一週間も一か月も更新がないことが茶飯事です。それでもよければ、また続きを読みにきてくださいね〜! 本を読むことが趣味なだけの、本当にド素人ですが、素人なりに頑張って書いてます(筆力はお察しください)。更新した日はなるべく、本ページへのリンクを貼った別ページを公開し、更新したことをお知らせします!(できない日もあります)



近未来。地球によく似た世界の、日本のような架空の国。そこのとある地方都市に、一人の少女が住んでいた。少女の名前は、蒼純 雨花(あおすみ あめか)。地元の高校の二年次である彼女は、とある事情で家に閉じこもっている。そんな彼女の日常に、とある変化が訪れようとしていた。それは、世界的に待ち望まれていたSNM(ソーシャル・ネットワーキング・マシナリー)である、『Azure Rain Illusions』(アズラ・レイン・イリュージョン)、通称ARI(アリ)が世界に放たれたことだった——

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

登場人物

(現段階で決まっているキャラクターを羅列します)



蒼純 雨花(あおすみ あめか) とある地方都市に住む高校二年生の少女。とある事情で家に閉じこもっている。ARIでのキャラクター名は、『レイン』

蒼純 紅蓮(あおすみ ぐれん) 雨花の母。雨花と一緒にARIを待っている。ARIでのキャラクター名は、『クリムゾン』

ヘイスケ(へいどん) 雨花がARIで知り合ったキャラクターの一人(男性)。中身は男らしい

ユキ(ゆきさん) 雨花がARIで知り合ったキャラクターの一人(女性)。中身は女らしい。紅蓮(クリムゾン)と仲が良い

オウル(オウル) 雨花がARIで知り合ったキャラクターの一人(男性)。中身は不明。とある密団の一員らしいが……

ARI 前日譚(5/22更新)

「雨花〜、起きなさい、ご飯よ〜」
 五月一日の朝。下の階から、お母さんの呼ぶ声が小さく聞こえてくる。いつもと変わらぬ様子で身体を起こした私は、まず一度、大きくあくびをした。天井に向かって大きく両腕を伸ばすと、全身と脳に一気に血液が循環していくような感覚になった。ベッドから立ち上がる。
 そして、暖かな春の日差しが差し込んできている窓際の、白い壁に貼ってあった花の絵が描かれているカレンダーに、ちらりと視線を移した。
「今日から、令和……か」



 階段をゆっくりと降りていく。二階はいくぶんか暖かかったが、一階は、春といってもしっくりこないと感じられるほど朝は肌寒かった。私の住んでいる東北の地域では、まあ普通なことなのだが、天気予報を見ると、それ以外の地域でも雨が降ったりして、それほどまだ暖かくはないといった様子だった。北海道では最近雪も降ったらしい。お母さんの姉、つまり私にとっての伯母(おば)さんがまさしく異常気象だね、これは、とこの間言っていたのを覚えている。
 トイレに行って洗面台で手と顔を洗ってから台所に向かう。匂いで分かったが、台所では、お母さんがレンジで何かしらおかずをチンしていた。私はそんな母を横目にテーブルのそばに座る。
「昨日買ってきたチーズカツでいいでしょ?あと天丼」
 朝からなんともハードな料理群だと思われそうだが、お母さん曰く、あんたまだ十七でしょ、若いんだから大丈夫、とのことだ。
「お母さん、今日何時だっけ?」
「えーっと…今日は九時、五時。一番良い時間帯!」
 今私が聞いたのは、母の仕事、ちなみに県内だけで運営しているスーパーのパート、の始まる時間と終わる時間である。
「そう……。ってか、今日から令和だね。平成もいい時代だったなぁ、名残惜しいよ」
「平成もいい時代だったなぁ、って、赤ちゃんの頃抜かせば、あんた実質14年くらい、半分くらいしか平成を知らないのよ。そんななのに、平成の良さが分かるもんかねぇ」
 お母さんが台所の換気扇の下で洗い物をしながら、そう言う。確かにお母さんは昭和生まれで平成も全部知っていて、私は半分くらいしか知らないけど、それでも平成の良さくらい分かるよ。
「でも、後半になって災害が多い印象もあったなぁ。令和は、災害のない、平和な年になるといいけどな」
「ほら、最近の、それくらいしか知らないでしょ。あたしは、そうねぇ…やっぱりアミラーかしら、お母さんも真似したのよ」
「…何、アミラーって」
「ほらほらやっぱり。あんたは平成を知らないのよ。歌手の編世(あみよ) 奈々子(ななこ)は知ってるでしょ?ウィル・ユー・マリー・ミー、歌ってる」
「それは知ってるけど、アミラーと何の関係があるの?」
「編世のファッションを真似したのがアミラー。その年の流行語大賞にも選ばれたくらい、有名だったのよ。あたしは結婚式にも編世の曲使うくらい好きだったわぁ」
「へぇー」
「何よ、あんまり興味なさそうに。でもまあ、平成を知らなくても落ち込むことはないよ。これから来たる令和を知ることができるんだからね。あんたも大人になったら子供に教えてやりな、令和の歴史をね」
 そうして、チンと鳴って、レンジが止まった。



 朝ご飯を食べてから、私は準備をする。今日は新天皇の即位の日だから、一般的には祝日で休みだったが、私の通っている高校は進学高であったため、休日でも昼まで補習がある日があった。ブラック企業ならぬブラック学校と思ったこともあったが、自分が好きでこの高校に進学したため、文句は言えなかった。
「それじゃ、お母さん、行ってくる!」
 もう一度、制服がよれていないか確認してから、玄関から飛び出るようにして外に止めてあった自転車の元へ向かう。
「いってらっしゃい。忘れ物ないよね?」
「うん、大丈夫だと思う」
 (かばん)を自転車のカゴに入れ、またがると同時にお母さんに返答する。次の瞬間にはもう漕ぎ出していた。
「気をつけていくのよ〜」
 徐々に遠ざかっていくお母さんの声を耳にしながら、私は前へ前へと漕ぎ続けていく。
「……さって、今日も一日、頑張ろう!」
 自分を鼓舞するために、そう頭に言い聞かせて、私は進んでいく。
 昨日も今日も、そして明日も、何も変わることのない毎日が繰り返されていく。だけど、時代は変わった。変わらないこの日々だけれど、私も心機一転、何かを変えれるように頑張っていこうと胸に誓った。




 

第1章

 ……どこからか、声が聞こえる。それも、自分を非難する声だ。
——やだ、あいつまだ横になってるわよ。引きこもりかしら……——
——クスリを余分に飲ませてやって、殺しちまうか……はは——
『口で言えるなら実際にやってみろ。私を、殺せるか!』
 余計な物のない、雪のように真っ白な病室の中。私は、独り、叫んでいた。
 その時、かすかな声が聞こえた。聞き慣れた声だ。
『……面会してみますか? ……近づかない、ということで』
『出来るんですか……? ……あんな状態で……』
 答えた声は、少し涙ぐんでいるようにも思えた。
『……いいですよ。ただし、暴れたら、すぐ中止します……。いいですか……?』
 その声が終わったとほぼ同時に、病室の扉が開いた。……開いた扉の奥に見えたのは、小太りの男の看護師と、女性……私のお母さんだ。
『お母さん……! 来てたのね』
雨花(あめか)……大丈夫……?』
 お母さんは、遠目でもわかるくらい、今にも泣きそうな顔をしていた。
『お母さん……この病院の奴らは敵だ……。病院なのに、患者を追い込めようと必死だよ。もうこんなところ出させてよ! こんなところにいても、意味ない!!』
『雨花……そんなことないよ。きっと、何もかも気のせいだよ。あなたのこと、誰も追い込めようとなんてしてないよ』
『でも、声が聞こえるんだもん! 実際に!!』
『……』
 また、どこからか、男と壮年の女の声が聞こえてきた。
『……お前の母さんも、能無しだな、はは。この声が聞こえないなんてな。心底残念な奴だ』
『待っていな……今すぐ殺してあげるからね……あははは』
『だから、殺せるのならやってみろ! どうせお前たちは口だけで何もできないんだろう!?』
 私は、また叫ぶ。
『雨花……!』
 お母さんは、どうしようもできない、というような顔をしていた。どうしてそんな顔をするの? 私は病気でもないし、何かしてもらうような人でもない!
『……目やに、ついてるから、取るね』
 お母さんが手持ちのバッグからティッシュを取り出すと、私の目元を拭った。私は今、この病院の奴らに拘束されていて、手足が動かせない。目やにがついていても不思議ではなかった。
『だからお母さん……! そんなことより、早くここから出してよ! 意味ない! 意味ないってば!!』
 そう私が叫んだ時、お母さんの後ろの扉が勢いよく開いて、先ほどの看護師が入ってきた。看護師はお母さんをつかんで引っ張るように病室から出そうとしている。
『雨花……! 雨花……! 頑張るんだよ……!』
 お母さんは、泣いていた。
『お母さん……どうして! どうして……!』



「雨花〜! 起きなさい、朝よ!」
 下からお母さんの声が聞こえる。
「もう……朝か」
 私は横たえていた半身を起こして、大きく背伸びをした。それから目を擦りつつ、立って部屋のカーテンを開ける。
「今日は散歩……行くのかな」

 一段一段が結構急な階段をゆっくりと降りていく。ガタンガタン、という音が寝起きの頭に響いた。
 真ん中の部屋を通り過ぎ、北側の部屋に向かう。その部屋は、狭い台所と、ちょっと狭いリビングが一緒になった部屋だった。
「雨ちゃん、おはよう!」
「……おはよ」
 お母さんに挨拶をして、リビング側に置いてあるテーブルの側に座る。私の家は椅子ではなく床に座るスタイルだ。
「今日のご飯、何?」
 私はすかさず、朝ごはんのことについて聞く。今、お母さんにも公言しているダイエット中なので、カロリーには人一倍気にかけている。
「納豆ご飯! ……と昨日の蓮根揚げ。カロリー大丈夫でしょ?」
「……まぁね」

たまに更新中!

最下部

Azure Rain Illusions

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Azure Rain Illusions

近未来。地球によく似た世界の、日本のような架空の国。そこのとある地方都市に、一人の少女が住んでいた。少女の名前は、蒼純 雨花(あおすみ あめか)。地元の高校の二年次である彼女は、とある事情で家に閉じこもっている。そんな彼女の日常に、とある変化が訪れようとしていた。それは、世界的に待ち望まれていたSNM(ソーシャル・ネットワーキング・マシナリー)である、『Azure Rain Illusions』(アズラ・レイン・イリュージョン)、通称ARI(アリ)が世界に放たれたことだった——

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-05-22

Copyrighted
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