【超短編小説】光

六井 象

 深夜の台所。一人の男がやってきて、ふっとため息をつき、おもむろに電子レンジの扉をコン、コン、とノックする。しばらくの静寂の後、電子レンジの扉がひとりでにカチャン、と開く。男は体を折り曲げ、電子レンジのオレンジの光の中へ入り込んでいく。その表情は安堵に満ちている。男のいた跡には、一足の靴と遺書が残されている。

【超短編小説】光

【超短編小説】光

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-05-21

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