恍惚の詩 渡逢 遥 傷口を舐る虚構、に魘される少女の唇が紡ぐおとぎ話の沫雪のような生きかたと冷めることのない微熱にとけてとけきる頃に少女の夢はしずかに現実とかさなりあう桔梗が咲き乱れる寝台で骨になるまで雪に抱かれて 恍惚の詩