フタツノオモイ

唯一無二の恋人と出会いたい。

そんな気持ちの一方で。

今が。誰とも繋がっていない状況が、心地良い。

そう思う自分もいる。

本気の恋がしたい。でも、そうなると、乱気流のごとく気持ちが乱される可能性もある。それは嫌だな、と、拒否感を持ってしまう。

だけど、適当な交際で不満を持ちながらあちこちに目移りしてしまうのも虚しい。一過性の関係なんて求めていない。それこそ時間と労力の無駄だよね、と。

ただでさえ、人の喜怒哀楽を敏感に感じてしまう気質なので、ひとりの今は、トキメキこそないけど、穏やかで。

だけど、ひとりだと心細い。お互いの日常を分け合って笑ったり悲しんだりしあえる相手がいる幸福を感じたい、とも思ったりする。

自分の中に真逆の想いがあって。
このままでいいような、よくないような。

なんなんだろうね。

フタツノオモイ

フタツノオモイ

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-05-19

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