忍耐力?

少し前、昔からの親友Mが旦那さんと離婚しそうになり、けっこうな騒ぎになった。

結果、元のさやにおさまったので安心したのだけど、およそ二ヶ月に渡る冷戦状態の中でMは離婚を覚悟していたので、仲直りできたことに驚いた。

何とか持ち直してほしい思いで話を聞いていたけど、夫婦の事情を知っていくにつれて別れた方がいいのでは。という気持ちもわきはじめていた。私は部外者なのだから、そういうことを口にしてはいけないと思いつつも、最後の方は正直に思いを伝えていた。だけど戻った。
喜んでいいのかどうか、正直分からなかった。それがMの望みなら、と、心とは裏腹に祝福はしてみせたけど。あれでよかったのか、よかったねなんて言ってしまってよかったのか。いまだにモヤモヤしている。

私だったら耐えられないと思うようなひどい話もたくさん聞いたし、実際Mはこれまでも何度か離婚をしたくなり、そのたび子供のために思い留まってきたそうだ。

子供から父親を奪ってはいけない。
そんなMの母心はとても素晴らしい。
でも、母親も一人の人間。つらい状況に耐えるのにも限界があるのではないか。
忍耐をそこで発揮するのは酷なのでは。
自分の全ては、幸せのために使うものなはずなのに。

一度離婚した身なので、良くも悪くも別れというものに慣れてしまったのかもしれない。
子供のいない私には、母親でいる人の心を理解することがそもそも無理なのかもしれない。
依存心は誰のためにもならない。依存は人を弱くする。
幸せのために別れるのもありえる。不幸の日々は自分を醜くしてしまう。限りある時間をつらさに消費されてしまうのはもったいないと感じてしまう。

Mには旦那さんへの依存心も大きかったのかもしれない。
嫌いな部分がたくさんあっても、好きな部分があるから憎めないのかもしれない。

どうにも気がかりな復活の話。
とても考えさせられた。
私にもMほどの器と忍耐力があれば、元旦那さんともっと違った暮らしを彩れていたのかもしれない、と。

そう考えても無駄だ、
私は私でしかないのだから、
Mとは違う価値基準を持つ人間なのだから、
と、分かってはいても。

忍耐力?

忍耐力?

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-05-19

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